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葛西の四季折々(45)「7月下旬の葛西臨海公園」

 7月28日(木)に久し振りに葛西臨海公園に行ってきました。曇り空で蒸し暑い日でしたが、何とか雨にあわずにすみました。葛西臨海公園は海浜にある公園なので、植物も海浜特有の植物が多くあります。今回はこの海浜特有の植物にスポットを当ててご紹介します。



●葛西臨海公園の夏の花を代表するハマボウです。アオイ科フヨウ属で野生のハイビスカスの一つです。西なぎさに渡る橋の両側にあるので大変目立ちます。また鳥類園の浜辺側に沢山あり、独特の雰囲気があります。



●ハマボウと並んで代表するのがハマゴウです。写真のように砂浜に這うように密集して淡い青紫色の可愛らしい花を咲かせています。場所は鳥類園の東側の浜辺と西なぎさの渡って西側にあります。最近は西なぎさのハマゴウが元気があって増えている感じがします。



●ハマゴウのアップした写真です。花は漏斗形で先が5裂して、下側の裂片が大きいのが特徴です。



●ハマユウです。正式にはヒガンバナ科ハマオモト属でハマオモトと言うそうです。鳥類園の東浜辺側にあり、花には芳香があり、特に夜は香りが強いそうです。



●ホルトノキの花です。ホルトノキは樹形はヤマモモノキに似ています。違いは常緑の葉のなかに赤く紅葉した葉が残っているので、見分けることができます。花は良く見ると独特の花で他にあまり似ているものがありません。場所は駅西側の駐車場からサービスセンターへ上る階段近くと鳥類園の東海岸寄りにあります。



●キョウチクトウです。水族園の海浜側に植えられています。キョウチクトウは大気汚染に強いということで、工場の外周や高速道路際によく植えられていましたが、最近はあまり人気がないように感じます。



●日当たりのよい海岸に生える多年草のイワダレソウです。花は円柱状の穂状花序の先に咲き、花冠は直径約2ミリと大変小さいです。場所は西なぎさの橋を渡ってすぐを西側に行った岩場です。以前はもっとありましたが、年々少なくなっています。



●ヒルガオ科ネナシカズラ属のアメリカネナシグサです。つる性の寄生植物で北アメリカ原産です。場所は西なぎさのハマゴウに寄生していて、寄生されたハマゴウは養分を吸い取られて、息も絶え絶えの感じでした。アメリカネナシグサには白い花も咲いており、これ以上ドンドン増えるのも問題かなと思いました。

2011/07/29